Go To Eatのチケット販売が再開されました。京都も10月に申し込みが終わり、抽選が行われました。そのような中、政府は年末の混雑を警戒し、各自治体にチケットの販売を延期するよう求めるという声明を出しました。その翌日、京都の抽選結果が発表され、チケットの販売が開始されました。「今さらやめられないから売っちゃえ!」だったのでしょうか。相変わらずのドタバタ具合に失笑しました。

 長い緊急事態宣言が解かれ、飲食店の規制も緩和された時、夜の街には活気が戻ったかに見えましたが、どうやら規制への反動だったらしく、その後再び静かになっていったいうニュースを観ました。「リベンジ飲み」だったんだそうです。忘年会や新年会で書き入れ時の年末年始なのに予約が極端に少なく、店内は少人数のグループばかり。どうやら、この1年半の間に、私たちの意識そのものが大きく変わり、大人数での飲食を敬遠するようになったのかもしれません。企画した時点で顰蹙(ひんしゅく)を買いそうですしね。

 でも、コロナ禍に乗じて人付き合いが極端に減って行くのだとしたら、それはそれで心配です。確かに人付き合いが苦手な方もいるし、必要以上に付き合いを強いられるのは苦痛です。でも、人間は本来群れを作り、社会を作って生きる生き物ですから、そこには助け合い、支え合いを含めた、コミュニケーションを心の糧にしている部分が多くあるはずなのです。それを削りすぎると、きっと私たちは心の健康を保てなくなるのではないでしょうか。

 イエス・キリストは、人々が避けるような病人や障がい者、罪人とされて差別されていた人々と積極的に交わりました。具体的に触れ合うことで、みんなが元気になっていったのです。

 触れ合うって大事ですね。コロナの治療法が見つかるまでは警戒を解くわけないはいきませんが、心まで離れ離れになってしまわないように、私は一人じゃないということを意識したいと思う今年のクリスマスです。  

園長:新井 純


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