イエス様は、「聖霊によって身ごもった」と聖書には書いてあります。身ごもったマリアは婚約中だっため、婚約者のヨセフに身に覚えがなければ不貞行為、すなわち不倫をしていたとみなされてしまいます。不倫はいつの世も罪ですが、その当時は石打ちによる死罪でした。

 マリアを愛していたヨセフは、彼女を救うために婚約を解除することを考えます。怒って婚約破棄ではなく、密かに婚約をなかったことにしようとしたのです。そうすれば不倫にはならず、彼女は助かるからです。しかし、天の使いが現れてヨセフに言いました。「全ては整えられるから大丈夫。全てを委ねて安心して結婚しなさい」彼はそれを信じて受け入れました。

 不倫は文化だ!と発言したことで叩かれた俳優の石田純一さん、今年は3月に沖縄へ行き、ゴルフなどを楽しみ、そこで新型コロナに感染したとしてバッシングされました。不倫はともかく、病気になるのは決して彼の責任とは限りません。新型コロナに感染したために仕事を失ったり、転居を余儀無くされた方々もいると聞きます。自分は安全であることを確認したり、自分は正しいと思い込んだりするために、誰かを叩きまくるという集団心理の恐ろしさを思います。

 イエス様がこの世に生まれた時も、人々は律法に違反する者を叩いたり、病気や障がいを持っている人を「罪を犯したせいだ」と侮辱していました。言われなき偏見、差別です。でも、そうした人々にこそ寄り添い、言葉をかけ、触れ合い、本当はそうするのが望ましいに決まっている、私だってそうして欲しい、と人々に気づかせてくださったのがイエス様だったのです。

 そのイエス様のお誕生を祝うクリスマスが近づいてまいりました。子どもたちも聖誕劇の練習を始めています。困難な時代だからこそ、私たちに寄り添ってくださる救い主のお誕生を、感謝を持ってお祝いしたいと思います。

園長:新井 純


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